夫婦ふたりのなごやか暮らし

食べることと、ねこが好き。夫婦ふたりで料理や家事など日々の暮らしについて書いています。

お昼ごはんこそ探検のチャンス!

電車に乗って昼ごはんを食べには行きませんよ、ふつう」

同僚があきれたような顔をしてそう言った。

そうなのかなあ?

夕食は家でとるわたしにとっては、昼ごはんこそが探検の チャンスだ。


大きな駅の近くなら、地図帳に詳細図がある。

そうでない場合は、住宅地図があればビルの名前など、かなり 細かいところまでわかる。
わたしは職場を中心に、ひと駅区間内の住宅地図を手に入れて、 暇なときにインターネットで調べたお店の情報を、どんどん 書き入れていった。


寿司

手軽な値段でにぎり寿司が食べられるお寿司屋さん、熱々の とんかつを出す定食屋さん、セットメニューがある 韓国料理屋さん、などなど。


小さな職場なので、事務職でも意外と外出がある。

頼まれた手紙や小包を出しに郵便局に出かけたり、職場の備品を 買いに文房具店に行くとか、ポスター大に写真を出力するために コピーセンターに行くこともある。

そういうときこそ、探検のチャンス。

少しお昼の時間をずらせば、用事のあるところの近くでお昼を 食べてくることができる。


男性の同僚たちは、いつも変わらず、職場に近いところで食事を とっている。

話を聞いていると、牛丼と立ち食いそば、中華食堂の3点の 永久運動みたいな人が結構いる。

女性の同僚はといえば、お弁当持参派もいるが、パンやお弁当を 買ってきて、休憩室に集まって一緒に食べる感じなので、これまた 探検など無縁だ。


そういうわけでわたしは、入社して3か月もしないうちに、職場で もっとも遠くまでお昼を食べている人になってしまった。

たいていは夜よりも昼の営業のほうが割安なので、ちょっといい お店で食べたいときも結構お得だと思うのだけれど、みんな お昼ごはんなんて考える暇がないくらい忙しいのかなあ?


タルト 記


☆探検しないときのお昼はこんな感じ 妻のお昼におむすびを作る にほんブログ村 ライフスタイルブログへ 


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お弁当版「わらしべ長者」<後篇>

「このおむすびってご主人が作っていたんだ」

「タルトさんのご主人って料理できるの?」

「お仕事は何なの?」

 (これまでの話はこちら


が妻の弁当を作っているのがよほど珍しいのか、あれこれ きいてくる。

何から説明したらよいか、妻が口ごもっていると、女達の話題は いつのまにか、自分のに移っていった。


「うちのが作ったのなんて食べれないわ」

「そうよねえ。トイレから出て来て、手も洗わないのよ」

「うわー、それでおむすび作ったら、おなか壊しそう」

「タルトさんのご主人は手を洗うんでしょう?」

「え、ええ、そりゃねえ」

「いいわねえ」


そんなことで羨ましがられても、僕としてはまったく嬉しくない が、その日は妻の弁当が職場の話題をさらっていたそうだ。


「でもね、そこで終わったんじゃないのよ」

「どうしたの?」

「サカイさんが、あなたが作ったおむすびを食べたいって 言うから、ひとつ、あげたの。そうしたら、もらうだけでは 悪いからって、おかずをくれたのよ」

「わらしべ長者みたいだね」


おむすび


「それでね、今度はヤマモトさんも換えようって言うの。でも、 皆と換えたら、私が食べる分がなくなっちゃうじゃない?」

おむすび食べなかったの?」

「食べたわよ、2個だけ。その代わり、今日換えられなかった 人のはまた明日って予約が入っちゃった」

おむすびの予約なんて聞いたことないねえ」

「でしょう? でね、明日のおむすびなんだけど、いつもより 多めに作ってくれない? 12個とか」

「余分に作れって言うのか!?」


妻の昼食のおかずを心配する必要がなくなったのは歓迎だが、 妻の同僚のために余分におむすびを作らねばならなくなるとは、 想像したこともない事態だ。

その夜から、僕の家事が増えてしまったのである。


もなか 記


もなかのお弁当づくりの話はこちら 妻のお昼におむすびを作る


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お弁当版「わらしべ長者」<前篇>

その頃の妻は、帰宅すると毎日、同僚の弁当のおかずについて 話をしていた。


「今日はヤマダさんに、ししゃものフライをもらっちゃった」

「イマムラさんちの卵焼きって甘いのよ」


妻は仕事が忙しく、昼休みも外に行けなかった。

そこで、毎日おむすびを持たせることにしたが、僕も忙しく、 それしか作ってやれない。

「おかずは、朝、駅の近くで買えるから気にしないで」と妻が 言っていたのを幸い、おむすびだけを毎朝作っておいた。 俵むすび


何と工のないかと、今頃になってあの頃の僕自身に 呆れている。

実際のところ、妻はおかずを買わなかったようで、昼食は、 二口ほどで食べきれる小さな俵型のおむすびが六つか八つだけの 寂しいものだった。


当時彼女がいた部署は、異常なまでに忙しかった。

昼食は机で摂るしかなく、全員が弁当を持ってきていた。


男の社員は、全員が、朝のうちに近くのコンビニエンスストアで 買ってきておいた弁当を食べていた。

一方、女の社員たちは、これまた全員、弁当をつくって 持ってきていた。

お弁当にも男女差があるものなのね」 と妻は観察の結果に驚いていた。

だが、妻だけが観察していたのではない。

周りも彼女を見ていたのだ。


女の弁当は「かわいらしい」。

蓋(ふた)に絵のある、こどもが使うような小ぶりの弁当箱に、 ごはんは半分以下、たぶん3分の1か4分の1しか入れていない。

おかずは、赤いミニトマト、黄色の卵焼、緑のレタスなど、色の 組み合わせを考えながらきれいに詰める。

女にとって大切なのは「見た目」だ。


「かわいらしい」弁当が並ぶ中で、妻のおむすびは目立った。

色の組み合わせもなければ、かわいらしさなど露ほどもない。

妻が弁当を持って行くようになって一週間、ついに詮索が始まった。


「タルトさんのおむすび、かわいいわね」

隣に座っているヤマダさんがきいてきた。


「仕事をしながらだから、手が空かないと困るじゃない?」 「そうよねえ。形も珍しいわね」

ーいろいろとききたいわけね。


「俵型っていうのかしら。私は三角おむすびなんだけど、が 作るとこうなるみたい」

「え!? ご主人が作ってるの!?」


思わず大きくなったヤマダさんの声に、ほかの女の社員が集まってきた。 (後篇につづく) もなか 記 ☆お弁当作ってもらっていた妻の感想はこちら  「おむすびの最適サイズ」

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