夫婦ふたりのなごやか暮らし

category: 料理・食べもの  1/4

お昼ごはんこそ探検のチャンス!

「電車に乗って昼ごはんを食べには行きませんよ、ふつう」同僚があきれたような顔をしてそう言った。 そうなのかなあ?夕食は家でとるわたしにとっては、昼ごはんこそが探検の チャンスだ。大きな駅の近くなら、地図帳に詳細図がある。そうでない場合は、住宅地図があればビルの名前など、かなり 細かいところまでわかる。 わたしは職場を中心に、ひと駅区間内の住宅地図を手に入れて、 暇なときにインターネットで調べたお...

  •  0
  •  -

お弁当版「わらしべ長者」<後篇>

「このおむすびってご主人が作っていたんだ」「タルトさんのご主人って料理できるの?」「お仕事は何なの?」 (これまでの話はこちら)夫が妻の弁当を作っているのがよほど珍しいのか、あれこれ きいてくる。何から説明したらよいか、妻が口ごもっていると、女達の話題は いつのまにか、自分の夫に移っていった。「うちの夫が作ったのなんて食べれないわ」「そうよねえ。トイレから出て来て、手も洗わないのよ」「うわー、それ...

  •  0
  •  -

お弁当版「わらしべ長者」<前篇>

その頃の妻は、帰宅すると毎日、同僚の弁当のおかずについて 話をしていた。「今日はヤマダさんに、ししゃものフライをもらっちゃった」「イマムラさんちの卵焼きって甘いのよ」妻は仕事が忙しく、昼休みも外に行けなかった。そこで、毎日おむすびを持たせることにしたが、僕も忙しく、 それしか作ってやれない。「おかずは、朝、駅の近くで買えるから気にしないで」と妻が 言っていたのを幸い、おむすびだけを毎朝作っておいた...

  •  0
  •  -

妻が考えた、僕のための料理

No image

「あら、長葱(ねぎ)は嫌いなんじゃないの?」 外出先で牛鍋を食べていたとき、妻が驚いて言った。その通りだ。 いや、嫌いなんてものじゃない。 食べると胃腸の具合が悪くなり、吐き気を催すことさえある。 体に合わないのだ。ところが、その僕が長葱をおいしそうに食べているのだから、 妻が驚くのも当然だ。「こういうふうに、くたくたになっていれば好きなんだ。 汁が浸(し)みていておいしいね」  * * *...

  •  2
  •  -

千切りキャベツの天国と地獄

僕が育った家では、よくとんかつが出た。 とんかつの横には、必ずキャベツの千切りが添えてあった。ところがキャベツが山のように盛られているものだから、 とんかつを食べているのか、キャベツを食べているのか わからないほどで、好きなとんかつを食べる喜びが半減した。嫌だったのはキャベツの量だけではない、味が問題だった。キャベツの千切りといったが、実家で出すキャベツは、幅が 5ミリもあった。 幅だけ見れば短冊...

  •  0
  •  -