夫婦ふたりのなごやか暮らし

archive: 2019年12月  1/1

家事は早い者勝ち

家のトイレで紙がなくなったのに、家族がホルダーに補充せず、ロールのまま使い続けている、と知人が嘆いていた。毎日の家事は果てしないほどあるので、「あとでちゃんとしよう」が無期限延期になってしまったり、ほかの家族とタイミングが合わないことはありそうだ。知人の家では、どうも知人が一番に気がついて、なおかつ体が動くものだから、ほかの家族は彼女に頼り切り、ということなのだろう。うちの場合は、どちらの担当とい...

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猫のやきもち

月の輪猫に会いに行くと、代わりに見知らぬ猫がいた。全身真っ黒。月の輪猫のように喉(のど)に模様があるわけでもなし、白足袋でもなし。漆黒の猫なんだね。 こちらが近づくと、距離を取る。初めての相手に警戒するのは動物の本能。こういうときは無理をせず、向こうから近づいてくるのを待つのがよい。その場にしゃがんでいよう。3分ほどそうしていると、真っ黒猫が近づいてきた。こちらに興味を覚えたのだろうか。餌をく...

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寒さよけの上着

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冷え性のわたしは、冬の寒いときや、夏に冷房が強いところでは、手足がひどく冷たくなる。 親が言うには、子どものころから冬は頬や爪先にしもやけが絶えなかったという。自分の体質はわかっているので、外出時はスカーフや手袋、レッグウォーマーは必ずかばんに入れるようにしている。けれど、うっかり忘れたときには、かなり困ったことになる。ある夏、強力に冷房が効いたショッピングセンターで、すっかり体が冷えてしまっ...

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鮭にぎり30貫の謎

「サーモン、ください」東京の寿司屋で隣り合わせた西洋人が鮭を注文した。僕は心でつぶやいた、鮭から始めたか……。寿司屋で他人が食べる順番を見るのは面白い。鮪(まぐろ)から始める人もいれば、いかや白身もある。この人は鮭からか。などと考えていたら、あっという間に2貫を平らげ、また注文した。「サーモン、ください」また鮭か。よほど好きなんだね。 それも食べ終えるや、また「サーモン、ください」そしてまた「サーモン...

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はじめての贈り物

夫からの最初の贈り物を、わたしは今でも鮮明に覚えている。とても重かったからだ。何度目かのデートの帰り際、のちに夫になるひとはこう言ったのだ。「あっ、そうだ。これ使ってみて」30センチくらいの高さの箱を受け取ると、ずっしりとした手応えがあった。「…これは?」「浄水器。もっていないと言っていたから」健康に人一倍敏感な、彼らしいプレゼントだと思った。しかし、据え置き型の大きな浄水器は重かった。本体だけで2キ...

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猫と遊んでいるうちに品切れに

今日は土曜日。朝市だ。半分眠った頭で市場に出かける。まだ暗いんだけど、食い気には勝てない。 今日の狙いは豚肉。朝市で売っている肉はスーパーマーケットのよりおいしく、これも早起きする理由の一つだ。買うのはバラとフィレの中間といった感じにしている。バラでは脂が多すぎて、僕達の好みではない。かといってフィレは、パサパサして食指が伸びない。ほどほどに脂がのっているものがおいしい。  さて、市場に近...

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オレンジ色の幸せ

オレンジの香りが好きだ。アロマテラピーに凝っていたころは、買い足すエッセンシャルオイルの中に、いつも必ずオレンジがあったものだ。 最近わたしが気に入っているのは、中東産のオレンジだ。ころんと丸い形もかわいらしいし、太陽のように明るいだいだい色も好ましい。何より好きなのはやはり香りで、台所で皮をむいているときに、これほど楽しい果物があるだろうか、とさえ思う。清潔な甘い香りに包まれていると、気分が...

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土曜日は朝市

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目覚まし時計が鳴っているけど、起きられない。でも起きなきゃいけないんだ。買い出しに行かなきゃ。眠気覚ましにシャワーを浴びて、家を後にした。 東の空には太陽の頭が見えるが、西の空はまだ暗い。遅寝遅起きの僕にとって今は「夜」。まだ眠っていたい。でも、そんなことは妻が許さない。「土曜日の朝市は野菜が新鮮なのよ」そりゃ、君はいいよ。朝型人間なんだから。でも、こっちは夜型。早起きはつらいんだよ。ただ、朝市の...

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おむすびの最適サイズ

東京で会社に勤めていたころ、夫はわたしのために、毎日お弁当をこしらえてくれた。ごはん党のわたしに合わせて、中身はたいてい、ごはん。そして、冷えても食べやすいおむすびだった。わたしよりも手が大きいはずなのに、彼がつくる俵むすびは、ずいぶんと小さい。「小さいほうが、きれいで食べやすいだろう?」と言う。言われてわたしも、おむすびを作るときに大きさを気にするようになった。 西洋のように手元のナイフで切...

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