ひよこ豆ごはん誕生秘話(前篇)

「久し振りに、ひよこ豆ごはんはどう?」

今ではすっかり僕の好物になったひよこ豆ごはんだが、我が家の 食卓に上るようになってから、まだ数年しか経っていない。  ☆妻タルトによる思い出のひよこ豆ごはん

その頃、僕はコンサルタントとしての仕事を始めたばかりで、 まだそれほど忙しいわけではなかった。

むしろ、真っ白な手帖に少しでも予定を書き込みたかった 時期である。

そんな僕に会いたいと、

知り合いの会社社長が後輩を通じて連絡をしてきた。

20年前にほんの短期間だけ一緒に仕事をしたことがある相手で、 その後は連絡を取り合うこともなかった。


「会社を業界トップクラスに押し上げたいんだ。協力して くれないか」と社長は切り出した。

時間もあることだし、後輩の顔も立てたい。

何より仕事が欲しかった僕は、二つ返事で引き受けた。


数日後、現地に飛び、早速仕事に取り掛かって驚いた。

「業界トップクラス」などとんでもない。 まずすべきは「事業の再建」だ。

聞いた話とずいぶん違う事態を前に、引き受けたことを 僕は後悔した。


1週間後、一旦家に戻り、今後の方策を考えた。

事業を再建し、「業界トップ」に躍り出るには どうすればよいか。

だが、考えれば考えるほど事の難しさに打ちひしがれる 気分になる。

そして、手の打ちようがないと諦めかけたときに、 とんでもないことを思いついた。

妻に手伝ってもらおう。


その頃、彼女は体調を崩したため会社勤めを辞め、外部委託の 仕事をしていた。

成果物はインターネットで送れるので、場所に縛られずに 仕事ができる。

彼女の助けがあればなんとかなるかもしれない。

とはいえ、成算があるわけでもないことを打ち明けて頼んで みると、驚いたことに引き受けてくれた。

今思えば、僕があまりに暗い顔をしていたので嫌とは言いにく かったのだろう。 翌週、二人で現場に飛んだ。
(後篇につづく) 飛行機

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