縁結びのブリ―チーズ

知り合って間もないころ、妻と僕はお互いに忙しく、会う時間が なかなかとれなかった。 しかも、二人とも電話が嫌い。 そこで、やり取りには電子メイルを使っていた。

あるとき、食べ物の話になり、彼女がチーズが好きと書いてきた。 どんなチーズかと尋ねると、カマンベールだと言う。 僕もチーズが好きで、カマンベールもよく食べていた。 けれど、その頃の僕は、カマンベールに似ているが、もっと柔らかい ブリーを買うことが多かった。 そこで、彼女にブリーは好みかと訊くと、知らないと言う。

 次の日、行きつけの輸入食品店に立ち寄ってブリーの値段を確かめ、 その夜、彼女に知らせた。 100gで562円だったよ」 帰りがけに買い物しやすいように、彼女の家の沿線にある支店の 場所も併せて知らせた。 輸入チーズは百貨店や専門店でも売っているが、輸入食品店に 比べると値段が高い。 そんな店に行くことになっては申し訳ないと思い、値段と店の場所も 知らせたというわけだ。

僕としてはごく当たり前のことをしたつもりだったが、彼女は好感を もってくれたようだった。

チーズの名前を教えてくれる人はいても、値段や、まして、 買い物しやすい店まで調べてくれる人はそういないわ」 のちに、彼女はこう説明してくれたのだけれど、僕は今も不思議に 思っている。 世の人々は、そんなにも不親切なのだろうか? ブリ―チーズ

この答えがどうなのかは今もわからない。 ただ、たったこれだけのことで好感を持たれ、ついには結婚することに なったのだから、世の中、何が幸運を導くかわからない。

今、ぼくたちの家の冷蔵庫にはいつもブリーチーズがあり、 二人で楽しんでいる。 もなか 記  にほんブログ村 グルメブログへ 

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