うちのひと預かってもらえませんか?

「ちょっと。やめてよ、嫌味だわ」


結婚したての頃、わたしがそうじ掃除を済ませた直後に、夫が 小ぼうきでほこりを集めていたことがあった。


そうじ


「まだごみがある」と言わんばかりで嫌味だと言ったが、夫は きょとんとしている。 含みのない性格なので、仕事の後に他人にやり直されると、粗探しを されているようで不愉快だと感じることすら、ぴんとこなかっ たらしい。


彼の方は意地悪でも嫌がらせでもなく、単純に取り残しのほこりに 気がついたので、わたしのそうじを「手伝った」つもりだったのだ。


共同生活も長くなったので、夫がモノ・コトに集中するあまり、 ヒトの感情を度外視するところがあるのは今ではわかっている。 彼の目的はひとつ、ほこりをなくすこと、に尽きる。


だから、「取りこぼしを手伝って」いるのは純粋に完成度を 上げたいためで、わたしが不愉快に思うかどうかは、全体からみれば 些末なことなのだ(たぶん)。 翌日にでもしてくれれば、角が立たないのに。


さて、夫の完璧主義には重大な欠点がある。 完成度を求めすぎるあまりに、腰が重いのだ。

「後でちゃんとやろうと思って」手がつかないことが多い。

油のついたお皿が流しに残っているのも、原因はたぶんそれだ。 料理をしたいときに洗い場がふさがっていると邪魔なので、結局は わたしが洗うことが多い。 「後で僕が洗おうと思ったのに…」と言われてももう遅い。


そうじについては、特にそれが目立つ。 半日がかりのそうじなんか、そうそうできないので、2週間も ほこりをためていることがある。 わたしは、ほこりがふわふわ舞っているような状態がいやなので、 一週間を目安にそうじをする。 部屋が汚いのに我慢できなくなってわたしが取りかかると、慌てて 夫も参加する。


しかし、夫は、家具を動かし、棚の上をふき、板の間にはモップを かけてそうじをしたい。


それでも足りなくて、浄水器を熱湯消毒し、お湯を扱うついでに タオルの漂白もして、さらについでに寝室のタオルケットやカバー類も すべて洗い、戸棚の茶碗をすべて出して棚をふく。 なぜそれを、今日するのか???


☆以前の記事 夫のそうじで休みがつぶれる


終わるころには日もとっぷり暮れていて、わたしはもうくたくたで、

口をきく元気もない。 食事の支度をする気力もないので、クラッカーにチーズをのせて おしまい、になる日もある。

夫も疲労困憊で、乾いた洗濯物を畳んでたんすにしまう元気もなく、 物干しからはずしたまま、床に積み上げていたりするので、ほこりの 総量は減ったけれど、家の中は惨憺たる状態になる。


ほかの家事にも、仕事にも支障ない範囲でそうじをしようとするなら、 夫がまだ寝ている時間にひとりで手早く済ませるに限る。 しかし、そんなときに限って、マンションの火災報知器が鳴っても 起きないはずの夫が起き出してくる。


夫と共通の友人に、「そうじをする間、うちの彼を預かって くれないか」と相談したら大笑いされたが、わたしは結構真剣に 考えている。


タルト 記


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