寒さよけの上着

冷え性のわたしは、冬の寒いときや、夏に冷房が強いところでは、
手足がひどく冷たくなる。 

親が言うには、子どものころから冬は頬や爪先にしもやけが
絶えなかったという。


自分の体質はわかっているので、外出時はスカーフや手袋、
レッグウォーマーは必ずかばんに入れるようにしている。
けれど、うっかり忘れたときには、かなり困ったことになる。

ある夏、強力に冷房が効いたショッピングセンターで、すっかり
体が冷えてしまったことがあった。
二の腕にはもう鳥肌がたっている。

あいにくなことに、いつもかばんに入れているはずの
カーディガンが見当たらない。
しまった! この間洗濯したんだっけ。

「寒いの? 僕、もう一枚もっているよ」
がさがさとかばんを探るわたしに、がそう声をかけてくれた。
「え?」
「足りないといけないから、君の分ももってきたんだ。
寒いと風邪をひくからね。ほら」
ふわり、と肩にかけてもらったシャツは、とても温かった。

自分でももてあます厄介な体質を、こんな風に気づかって
もらえるなんて、うれしいなあ。

シャツは、わたしの心まで温めてくれた。
 

タルト 記


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